- IEMクラクフ2026総まとめとCS2勢力図
- FURIA vs Vitality グランドファイナル展望
- Vitalityは黄金期を再現できるのか
- FURIAのリベンジロードと精神的な復活
- プレーオフ上位6チーム徹底分析
- オーバーパフォームした伏兵・アップセット集
- NAVIやFaZeなどビッグネームの苦戦
- 観戦がもっと楽しくなるCS2スキン活用術
- IEMクラクフ後のCS2シーズン展望
IEMクラクフ2026総まとめとCS2勢力図
IEMクラクフ2026は、2026年シーズン序盤のCS2トップシーンの勢力図を可視化した大会と言っていいでしょう。オフライン会場での本格的なCS2ビッグイベントとして、多くのファンと選手が「今どのチームが一歩リードしているのか」を確認する場になりました。
プレーインから数多くの激戦が続いたものの、プレーオフのトップ6に残ったのは、ファンにはおなじみのビッグネームばかり。最終的に、グランドファイナルはFURIAとVitalityという、2025年IEM成都決勝のリマッチというドラマティックなカードに収束しました。
この記事では、この決勝カードを中心に、各チームの戦いぶりと今後のCS2メタ、そして観戦をさらに楽しむためのスキン事情まで、eスポーツメディア視点で深掘りしていきます。
FURIA vs Vitality グランドファイナル展望
まずは今回の主役、FURIAとVitalityの決勝カードから整理していきましょう。
Bo5形式とマッププールのポイント
グランドファイナルはBo5(5マップ制)。IEM成都2025のときと同じく、長期戦での総合力が問われる形式です。現時点でマップごとのスコアは未定ですが、両チームともDust IIやNuke、Ancientといった主力マップで、すでに大会を通して力を証明しています。
Bo5で重要になるのは以下の3点です。
- 1〜2マップ目で流れをつかめるかどうか
- 疲労がピークに達する4〜5マップ目での層の厚さ
- IGL(インゲームリーダー)のテンポコントロールとタイムアウトの使い方
VitalityはapEX、FURIAは攻撃的なシステムを軸にしており、どちらもBo5を戦い慣れたラインナップ。2025年の成都ではFURIAが3-0で圧倒しましたが、その記憶があるだけに、今回はVitality側のモチベーションが異常値になっているのは間違いありません。
IEM成都2025から続く因縁ストーリー
前回のIEM成都2025決勝で、FURIAはVitalityを3-0で下し、一気にCS2時代の象徴的チームとして名を上げました。あの敗北は、Vitalityにとって「王朝が終わるのか」とさえ囁かれるほどのショックだったと言われています。
今回のIEMクラクフ2026決勝は、その物語の続きと決着です。
- FURIA側のテーマ:「成都は偶然ではない」と証明する2連続勝利
- Vitality側のテーマ:王者としての逆襲、2026シーズンを支配するスタートダッシュ
しかも両チームは、この大会を通して非常に説得力のある勝ち上がり方を見せました。グランドファイナルは、単なるリマッチではなく、2026年最初の「CS2最強決定戦」に近い位置づけと言えるでしょう。
Vitalityは黄金期を再現できるのか
Vitalityは2025年に、複数のビッグタイトルと2つのメジャートロフィーを獲得し、「CS2最初の王朝」と呼ばれるほどの支配力を誇りました。一時的にフォームを落とした期間もありましたが、IEMクラクフ2026でのパフォーマンスを見る限り、再び"OP"モードに入りつつある印象です。
MOUZ戦セミファイナルで見えた仕上がり
MOUZとのセミファイナルでは、特にDust IIの後半でVitalityの完成度の高さが際立ちました。apEXは序盤からアグレッシブなピークと奇襲的なポジショニングで試合の流れを作り、経験値の差を見せつける形に。
そしてもちろん、チームの絶対的エースであるZywOoも健在。AWPだけでなくライフルでも多くのラウンドをひっくり返し、「ZywOoがいる限りVitalityは常にタイトル候補」という評価を裏付けました。
Dust IIの攻守切り替えタイミングでのセットプレーや、人数不利からのリテイクも非常にスムーズで、「チームとしての形」が戻りつつあることが見て取れます。
グループステージは危なげない全勝
グループステージでの対戦相手はBC.Game Esports、3DMAX、Aurora Gamingという組み合わせでしたが、Vitalityは全試合2-0勝利。スコア以上に、試合運びに余裕があった点が重要です。
- 格下相手には無理をせず、定番セットと堅実なトレードで確実にラウンド取得
- 危うい場面でもZywOoや他のスター選手が個人技でカバー
- IGLの判断がブレず、試合全体のテンポをコントロール
唯一のヒヤリとする場面は、Aurora Gamingとの試合で記録されたAncientの22-25という超ロングオーバータイム。それでも最終的に取り切るあたり、勝ち切る力は健在です。
FURIAのリベンジロードと精神的な復活
FURIAは2025年後半、複数のビッグタイトルを獲得し、「FURIA時代が来る」とまで言われました。しかし、StarLadderメジャー2025(ブダペスト)ではプレーオフでNAVIに敗れ、メジャータイトルを逃す結果に。精神的なダメージは小さくありませんでした。
ブダペストの悪夢からの再起
IEMクラクフ2026は、そんなFURIAにとってメンタルを立て直すための大会という側面もありました。グループステージ初戦でいきなりFUT Esportsに0-2で敗れるスタートとなり、不安がよぎったファンも多かったはずです。
しかしその後の下位ブラケットで、FURIAはThe MongolZとNAVIを連続で撃破。特にNAVIへの勝利は、ブダペストでの敗北のリベンジとも言えるもので、チームにとって大きな意味を持ちました。
プレーオフで見せた攻撃的CS2の完成形
プレーオフ初戦でのAurora戦では危なげない勝利。続くSpirit戦では、MirageでのオーバータイムやDust IIでの敗北など、簡単ではない展開になりましたが、最終マップNukeではTサイドでの圧倒的な攻勢を見せ、FURIAらしいハイテンポCS2が炸裂しました。
特に、YEKINDARをはじめとする前線のエントリー陣が大胆なピークを連発し、相手に考える時間を与えないラウンド運びは、Bo5決勝でもVitalityにとって大きな脅威となるはずです。
この大会を通じてFURIAは、「感情的に揺れ動くチーム」から、厳しい試合展開でも修正と冷静さを保てるタイトルコンテンダーへと一段階成長した印象があります。
プレーオフ上位6チーム徹底分析
ここからは、グランドファイナリスト以外の上位チームにも触れながら、IEMクラクフ2026のメタを立体的に見ていきます。
Aurora Gaming:再び浮上したダークホース
Aurora Gamingは、PGL Masters Bucharest 2025優勝後、一時的に成績が伸び悩んでいました。しかし今大会では、トップ6入り&ビッグネーム撃破という結果で完全復活を印象づけています。
- グループステージでFalconsとMOUZを撃破
- Vitality戦のAncientで22-25という大会最長オーバータイムを演じる
特にAncientでの粘りは、チームのポテンシャルの高さを再確認させる内容でした。細かいユーティリティの合わせや、ポストプラントでのクロスファイア作りなど、構造的に強いラウンドが多く、今後の国際大会でも要警戒の存在です。
MOUZ:ポテンシャルの塊だが、あと一歩が届かない
MOUZファンにとって、IEMクラクフ2026はまたしても「惜しい」大会になってしまいました。FaZe ClanやFalconsといった強豪を下し、G2とも互角以上の試合を展開したものの、セミファイナルのVitality戦でまたしても壁に阻まれます。
特にDust II後半では、Vitalityに完全に主導権を握られ、ほとんど抵抗できないまま試合が終わった印象です。ここ数年、MOUZは何度も決勝目前まで勝ち上がりながら、Vitalityに阻まれてきました。
ポジティブな点としては、ロスターを大きく崩さずに継続して上位進出していること。チームの土台はしっかりしているため、マッププールの広さやビッグマッチでのメンタルさえ噛み合えば、一気に悲願のビッグタイトルへ手が届く可能性も十分あります。
G2 Esports:トップシーン復帰の兆し
G2はここ数シーズン、好不調の波が激しく、「優勝候補にもなればグループ敗退もある」不安定なチームとして扱われてきました。IEMクラクフ2026では、完全復活とまでは言えないものの、トップ6入りという形で明るい兆しを見せています。
- グループステージでThe MongolZに勝利
- プレーオフのMOUZ戦では、ラウンドごとに光る個人プレーが多く、攻撃面での爆発力を証明
細部ではまだ連携の粗さはあるものの、「強いときのG2」の雰囲気が戻りつつある印象です。今後のメジャーやIEM Cologneに向けて、調整次第では再びタイトル争いの中心に戻ってくるかもしれません。
Team Spirit:復帰メンバーとのシナジー構築中
Team Spiritは、今大会が復帰した2選手を含めた2回目の大会というタイミング。グループステージでは良いパフォーマンスを見せましたが、プレーオフではFURIAに敗れ、ESL Grand Slamポイント獲得のチャンスを逃しました。
戦術的には相変わらず緻密で、個人技もトップレベル。問題は、重要な試合での細かな連携ミスや、クラッチ局面での判断のズレがまだ残っていることです。これはロスター変更後にありがちな課題で、時間と経験が解決してくれる部分でもあります。
今後、メタの変化にどう対応するか、そして復帰組を含む新しいコアがどこまで仕上がるかが、2026年シーズンのTeam Spiritの鍵になるでしょう。
オーバーパフォームした伏兵・アップセット集
今大会では、「優勝候補」とまでは言えないものの、強豪相手にアップセットを起こしたチームも複数存在しました。彼らの活躍は、CS2シーンがどれだけ層を増しているかを示す良い例でもあります。
FUT Esports:FURIAから奪った価値ある2-0
グループステージ初戦でFUT Esportsは、なんとFURIAを2-0で撃破。最終的にFURIAは立て直したものの、この一戦が大会全体のストーリーに与えた影響は小さくありません。
FUTの勝因としては、FURIAの立ち上がりの硬さを突いた素早いラッシュと、要所でのクラッチ成功率の高さが挙げられます。Bo1やBo3の初戦で波乱が起こりやすいCS2ならではの試合でした。
3DMAX:FaZe撃破で存在感をアピール
3DMAXは、Budapest Major 2025のファイナリストであるFaZe Clanを破り、今大会のもう一つのサプライズとなりました。FaZeの出来不出来に左右された部分はあるとはいえ、強豪相手に堂々と撃ち合い、主導権を握る展開も多く見られました。
「一発屋」で終わるのか、それとも継続して国際大会に顔を出す存在になるのか。今後の大会での結果次第で、彼らに対する評価は大きく変わってきそうです。
NAVIやFaZeなどビッグネームの苦戦
一方で、CS2シーンを長年牽引してきたビッグネームが、IEMクラクフ2026では苦しい立場に追い込まれました。ここでは主なチームをピックアップして整理していきます。
NAVI:連続不振から抜け出せず
NAVIはBLAST Bounty 2026 Season 1での勝利なしという悪夢のような結果に続き、IEMクラクフでもプレーオフ進出を逃す苦しい展開となりました。
- PARAVISIONには勝利
- しかしFURIAとSpiritに連敗しグループ敗退
相手が強豪だったとはいえ、かつてのNAVIを知るファンからすれば物足りない結果です。ただし、FURIAとSpiritはいずれも今大会で好調を維持していたチームでもあり、「負けた相手が悪かった」とも言える状況。とはいえ、ロスターや役割の再整理を求める声は今後さらに強くなりそうです。
The MongolZ:評価を落とすワンマッチ大会
The MongolZは、国際大会でたびたび上位進出を見せてきたアジアの雄ですが、今大会ではG2とFURIAに連敗し、わずか2試合で大会を後にしました。
攻撃的でスリリングなスタイルは健在なものの、トップチーム相手に細かいミスを突かれてしまう展開が多く、トップ8常連クラスとして見られていた評価にやや陰りが見えた印象です。
FaZe Clan:またもやジェットコースター
FaZe ClanはBudapest Major 2025のグランドファイナル進出で期待値を大きく上げたチームですが、IEMクラクフでは3DMAXとMOUZに連敗し、早期敗退という結果に終わりました。
FaZeは以前から「天井が高い一方、安定感に欠ける」と言われ続けてきましたが、CS2時代もその傾向はあまり変わっていません。大会ごとに評価が大きく揺れるチームなだけに、次のPGL Cluj-Napoca 2026でどのバージョンのFaZeが出てくるのか、ある意味で最も楽しみな存在でもあります。
Falcons:タイトル候補になりきれないもどかしさ
豊富な資金力と豪華メンバーで注目されるFalconsですが、IEMクラクフ2026ではAuroraとMOUZに敗北。NRGと3DMAXには勝ったものの、「その程度では物足りない」と感じるファンは多いでしょう。
今のFalconsは、「優勝候補の一角」ではなく、「勝てばサプライズではないが、負けても驚かない」中途半端なポジションにいる印象です。チームとしてのアイデンティティや、マップごとの特徴をもっと明確にできれば、一気に上位争いに食い込んでくるポテンシャルは十分あります。
s1mpleの復帰とBC.Game Esports
個人として最も注目を集めたのは、やはりOleksandr "s1mple" Kostylievの舞台復帰でしょう。新チームBC.Game EsportsでIEMクラクフに参戦し、プレーインではLegacyとNiPを撃破。グループステージでは3DMAX、Vitality、FaZeに敗れ、ランの抜け出しには失敗しました。
とはいえ、新しいロスターと短い準備期間を考えれば、この結果は悲観するほどではありません。s1mple自身の個人技は依然として世界トップクラスであり、今後どのようにチームが形になっていくのか、多くのファンが注目しています。
観戦がもっと楽しくなるCS2スキン活用術
国際大会を追いかけていると、「プロ選手が使っているスキン、めちゃくちゃカッコいい」と感じる瞬間が多いはずです。FURIAの攻撃的なAKスキンや、ZywOoが構えるAWPスキンなど、スキンはプレーと同じくらい観戦体験を彩る要素になっています。
eスポーツ観戦でスキンが大事な理由
CS2では、スキンは単なる見た目以上の意味を持ちます。
- お気に入りチーム・選手と同じスキンを使うことで、観戦への没入感がアップ
- 自分のプレイクリップや配信が映えるため、SNSや配信映えにも大きく貢献
- 長く遊ぶタイトルだからこそ、「自分だけのロードアウト」を作る価値が高い
ただし、マーケットでスキンを集める際には、価格変動や手数料なども絡むため、信頼できる取引サイトを選ぶことがとても重要です。
UUSKINSでCS2スキンをスマートに揃える
CS2のスキンを効率よく揃えたいプレイヤーには、外部マーケットを活用するという選択肢もあります。例えば、cs2 skinsの売買に対応したマーケットを使えば、ゲーム内マーケットだけに頼るよりも、選択肢が増えたり、条件の良い価格で欲しいアイテムが見つかる場合があります。
また、CS2に移行後もCS:GO時代の名作スキンは根強い人気があります。UUSKINSでは、csgo skinsとしておなじみのデザインも多く取り扱っており、旧作からのファンが思い入れのあるアイテムを引き続き楽しめるのもポイントです。
スキンを選ぶときのおすすめポイントは以下の通りです。
- まずはよく使う武器(AK-47、M4A1/M4A4、AWP、Deagleなど)から揃える
- FURIAやVitalityの選手が使っているカラーリング・テーマを真似してみる
- 観戦用とランクマ用でスキンを分けるなど、モチベーションを保つ工夫をする
お気に入りの大会やチームを決めて、「このチームが勝った記念にこのスキンを買う」といったコレクションスタイルもおすすめです。IEMクラクフ2026をきっかけに、自分だけの"2026シーズンロードアウト"を作ってみるのも良いでしょう。
IEMクラクフ後のCS2シーズン展望
IEMクラクフ2026は、2026年シーズンのCS2競技シーンにおける重要なマイルストーンでした。観客の前で行われた初の大型オフラインイベントとして、多くのチームの現在地を示しています。
この大会を経て見えてきたポイントを整理すると、次のようになります。
- FURIAとVitalityは、2026年前半の二大軸になりうる存在
- Aurora、MOUZ、G2、Spiritが、それを追いかける第二グループとして台頭
- NAVI、FaZe、Falconsなどのビッグネームは、ロスターや戦術の再検証が急務
- s1mple復帰や、伏兵チームのアップセットが、シーン全体の流動性を高めている
次に控えているビッグトーナメントは、2月14日〜25日に開催されるPGL Cluj-Napoca 2026。FURIAやVitalityをはじめ、多くのトップチームが参加予定です。IEMクラクフで見えた課題をどれだけ短期間で修正できるかが、次の大会での成績に直結するでしょう。
さらに、その先にはIEM Cologne Major 2026という、CS2初期時代の象徴的イベントが待ち構えています。IEMクラクフ2026は、その大舞台に向けた最初の試験でした。ここでの成功・失敗を踏まえて、各チームがどのように進化していくのか――2026年のCS2シーンは、間違いなく見逃せない1年になりそうです。
観戦する側としては、チームや選手の物語を追うだけでなく、自分のゲーム内体験もアップデートしながら楽しむのがおすすめです。お気に入りのスキンを揃え、プロと同じマップで同じ銃を構え、IEMクラクフの名場面を思い出しながらプレイすれば、CS2というゲームを何倍も深く味わえるはずです。

















