VitalityがIEMクラクフ2026制覇|CS2頂上決戦とメタ考察

2 09, 2026
カウンターストライク 2
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VitalityがIEMクラクフ2026制覇|CS2頂上決戦とメタ考察

IEMクラクフ2026総まとめ:CS2勢力図の現在地

IEMクラクフ2026は、CS2シーンの力関係を一気に可視化したイベントでした。観客を入れて行われた初のIEM2026シーズン決勝ということもあり、選手のコンディションだけでなくメンタルの強さ舞台慣れまで浮き彫りになった大会です。

プレーインからグループステージを経て、プレーオフに進んだ6チームは以下の通り。

  • Team Vitality(優勝)
  • FURIA Esports(準優勝)
  • MOUZ(3-4位)
  • Team Spirit(3-4位)
  • Aurora Gaming(5-6位)
  • G2 Esports(5-6位)

最終的には、IEM成都2025決勝と同じカードであるVitality vs FURIAが再び実現。しかし今回はスコアも内容もガラリと変わり、VitalityがFURIAを3-1で撃破。2025年に築いた“Vitality時代”が、CS2の2026シーズンでも継続することを証明する結果となりました。

グランドファイナル詳細:FURIA vs Vitality

BO5のグランドファイナルは、ピック/バンの段階からすでに心理戦。IEM成都2025でFURIAに0-3で敗れたVitalityにとっては、絶対に落とせないリベンジマッチでした。

マップ構成と試合の流れ

シリーズのマップ構成は以下の通りです。

  • Map1:Mirage(FURIA勝利 13-11)
  • Map2:Inferno(Vitality勝利 13-8)
  • Map3:Nuke(Vitality勝利 13-2)
  • Map4:Overpass(Vitality勝利 13-10)
  • Map5:Anubis(未使用/デコイダー)

スコアだけ見ると3-1ですが、内容的にはVitalityの完勝と言って差し支えありません。特にNukeとOverpassの後半は、FURIAの得意パターンを一つずつ封じていく、教科書のようなゲームプランが光りました。

Mirage:FURIAの意地の大逆転

シリーズの幕開けとなったMirageは、FURIAが3-9から驚異的なカムバックを見せて13-11で勝利。Aggressiveなピークとラウンド中のテンポチェンジが冴えわたり、Vitalityも対応しきれない場面が目立ちました。

ただし、このマップはFURIAにとって唯一の明るい時間でもありました。Mirageに勝ったことでFURIAは勢いづきましたが、Vitality側は冷静で、「ここからが本番」と言わんばかりにギアを上げていきます。

Inferno:細部の差で決まったシーソーゲーム

2マップ目のInfernoは、両チームがCT/TT両サイドでラウンドを取り合う接戦に。VitalityはBananaコントロールを重視したセットアップで、FURIAの強引な前進を抑え込みつつも、相手の強みであるミッドラウンドの読み合いにも付き合わず、リスクを抑えたCSを徹底しました。

終盤にかけてはapEXのインゲームリーダーとしての読みが的中し、B爆破サイトのスタックや早めのローテーションがハマります。結果は13-8。数値上は大差ではありませんが、ゲーム運びを見ればVitalityが主導権を握ったターニングポイントだったと言えるでしょう。

Nuke:ZywOoショーとCTサイド9連取

3マップ目のNukeは、今大会でもっとも一方的なマップになりました。スコアは13-2。特筆すべきはCTサイドでの9ラウンド連取です。

Vitalityは外周のコントロールとヘブン/ラダー周りの細かいユーティリティを組み合わせ、FURIAが得意とする高速エントリーを完全に分断。ZywOoはAWPだけでなくライフルでも暴れ、ほぼミスのないパフォーマンスを披露しました。

このマップが終わった時点で、スタッツ上のZywOoはKDR 2.20・ADR 101.0という、決勝としては歴史的レベルの数字を叩き出しています。apEXが「今日のZywOoは世界一であることを証明した」と語るのも納得の内容でした。

Overpass:FURIAの希望を打ち砕いた終盤のクランチ

4マップ目のOverpassは、FURIAが前半に9-6でリードする展開。Anubisまでもつれ込むかに見えましたが、後半は再びVitalityの時間となります。

特に試合終盤、VitalityはA・B両サイトへのフェイクとラテラルコントロールを組み合わせ、FURIAのローテーションを完全にかく乱。要所でZywOoがクランチやマルチキルを取り切り、13-10でシリーズを締めくくりました。

結果として、Vitalityは3-1でIEMクラクフ2026王者に。FURIAにとっては成都2025の圧勝の再現どころか、逆に“返り討ち”を食らう形となりました。

Vitality時代は続くのか?ESLグランドスラムへの道

今回の優勝で、VitalityはESL Grand Slam シーズン6のポイントを3つ目まで積み上げました。2度目のグランドスラム達成が現実味を帯びてきたと言ってよいでしょう。

MOUZ戦で見せた“全盛期Vitality”の片鱗

セミファイナルのMOUZ戦では、2025年前半に見られた“手が付けられないVitality”が帰ってきたかのような内容でした。Dust2後半のラウンド運びは特に象徴的で、

  • apEXのアグレッシブなエントリーと情報取り
  • ZywOoのAWPによるミドル・ロングのロックダウン
  • サポート陣の緻密なフラッシュ/モロトフの連携

といった要素が高次元で噛み合っていました。決して個の力だけで押し切っているわけではなく、チームとしての完成度の高さが際立っていたのが印象的です。

グループステージの無双ぶり

グループステージでは、Vitalityは比較的“楽な組み合わせ”とはいえ、BC.Game Esports、3DMAX、Aurora Gamingをすべて2-0ストレートで撃破しました。

特にAurora戦のAncientでは、22-25という大会最長のオーバータイムゲームを制するなど、長期戦でも集中力が切れないところをアピール。こうした拮抗した試合を取り切れるチームは、大型大会で安定して勝ち抜きやすい傾向にあります。

FURIAの復活とブダペストの傷跡

FURIAは2025年後半にかけて、いわゆる“FURIA時代”が到来するかと言われるほどの好調を維持していました。複数のビッグタイトルを獲得し、StarLadder Major Budapest 2025では優勝候補筆頭。その一方で、ブダペストのプレーオフではNAVIに敗退し、精神的なダメージも大きかったチームです。

グループステージ:取りこぼしからの巻き返し

IEMクラクフ2026でも、FURIAは出だしから安定していたわけではありません。グループ初戦ではFUT Esportsにまさかの0-2敗戦。そこから、下位ブラケットでThe MongolZとNAVIを連破し、なんとかプレーオフに生還しました。

特にNAVI戦の勝利は、ブダペストでの敗北を思い出させるカードだっただけに、チームとしても感情的なリセットにつながったはずです。

プレーオフ:オーロラ・Spiritを越えて決勝へ

プレーオフに入ると、FURIAはAurora Gamingを相手に危なげない試合運びで勝利し、続くTeam Spirit戦では、

  • Mirageでのオーバータイム決着
  • Dust2を落とす苦しい展開
  • 最終マップNukeではTサイドで主導権を握る

というジェットコースターのようなシリーズを制しました。攻撃サイドでの大胆なコールと、エントリーフラガー陣のフィジカルが噛み合えば、どのマップでも相手を飲み込めるポテンシャルを改めて証明した形です。

とはいえ、決勝でのVitality戦を見る限り、“相手のペースを崩せなかったときのプランB”がまだ固まりきっていない印象もあります。今後の大型大会までに、メンタル面の安定と戦術の引き出しをどこまで増やせるかが、FURIA時代の再チャレンジの鍵になるでしょう。

オーロラの逆襲:オフから一気にトップ6へ

Aurora Gamingは、PGL Masters Bucharest 2025優勝後、一時期は結果が伸びない停滞期に入っていました。そのため今大会でも、多くのファンやベッティングサイトでは「中堅どころ」「アップセット要員」程度の評価だったはずです。

しかしいざ始まってみると、AuroraはグループでFalconsとMOUZを撃破するなど、トップティアに対してもしっかり勝ち切る実力を証明。最終的にトップ6入りを果たし、確かな存在感を示しました。

Vitality戦の超ロングOT:Ancient 22-25

Vitalityとの一戦で特に印象的だったのがAncient。スコア22-25という今大会最長のオーバータイムゲームとなり、最後はVitalityに軍配が上がったものの、Auroraがトップチームに対して緊張せずに殴り合えることを世界中のファンに印象付けました。

今後もフォームを維持できれば、2026シーズンの中盤以降、Auroraは“ただのダークホース”からガチの優勝候補に昇格していてもおかしくありません。

MOUZ・G2・Spirit:惜しいトップ勢たちの現在地

IEMクラクフ2026は、トロフィーには届かなかったものの、「やはりこの3チームはトップグループにいる」と再認識させる大会でもありました。

MOUZ:あと一歩が届かない“永遠の有力候補”

MOUZのファンにとって、今大会もまた「惜しい」の一言に尽きる内容でした。FaZeとFalconsを倒し、G2相手にも見応えのある試合を展開。なのにセミファイナルで再びVitalityに止められてしまいます。

特にDust2の後半は、Vitalityの完成されたゲームプランに対して、MOUZが個の力に頼らざるを得ない時間が長く続いてしまいました。2025年後半からの成績低下にもかかわらず、ロスターを維持してきたMOUZだけに、ここからの数大会がロスター継続か刷新かの分岐点になりそうです。

G2:トップ6復帰で見えた光

G2 Esportsは、ここ1年ほどアップダウンの激しい成績が続いていましたが、IEMクラクフではトップ6に入り、一定の復調をアピールしました。

グループではThe MongolZに勝利し、MOUZとのクォーターファイナルでも多くのハイライト級ラウンドを披露。まだ「優勝候補に戻った」とまでは言い切れませんが、チームとしての方向性は決して悪くなく、数大会連続で上位進出できれば、再びメジャータイトル候補として名前が挙がるでしょう。

Spirit:“新・旧ロスター”の再構築期間

Team Spiritは、ベンチに下げていた2選手をメインロスターに戻してから、今大会が2つ目のトーナメント。シナジー再構築の途中という状態でありながら、グループでは上々の結果を出し、プレーオフ進出を果たしました。

しかし、FURIA戦では要所でのミスや連携不足が露呈し、ESL Grand Slamポイントを逃す結果に。とはいえ、ポテンシャル自体は明らかに高く、ロールの固定とコミュニケーションの改善が進めば、2026年のメジャーでも優勝候補の一角として台頭してくる可能性は十分です。

s1mple復帰とBC.Game Esportsの可能性

プレーインで大きな話題をさらったのが、Oleksandr "s1mple" Kostylievの復帰です。新たな所属先となるBC.Game Esportsで、久々にトップティアの舞台へ帰ってきました。

プレーインでのパフォーマンス

BC.Game EsportsはプレーインでLegacyとNiPを破り、s1mpleの健在ぶりをアピール。一方で3DMAX・Vitality・FaZeには敗北し、グループステージでは勝利を挙げられませんでした。

チームとしての完成度はまだ発展途上ですが、s1mpleがフルタイムでCS2にコミットし始めたことは、シーン全体にとって間違いなく追い風です。ロスターの調整次第では、2026年後半の大会でBC.Gameが台風の目となる展開も十分あり得ます。

FUT&3DMAX:番狂わせを起こしたアンダードッグ

今大会ではAurora以外のアンダードッグが“ベスト4以上”に食い込むことはありませんでしたが、それでも単発の大金星はしっかりと生まれました。

FUT Esports:FURIAを2-0で沈めた一撃

FUT Esportsは、グループ初戦でFURIAを2-0で撃破。シリーズ通してFURIAの攻撃のテンポをよく研究しており、前目のセットアップと堅実なトレードで、相手にいつもの“暴れさせる展開”を許しませんでした。

FURIAはそこから立て直して決勝まで上がったため、この勝利は「今大会屈指の番狂わせ」としてファンの記憶に残るでしょう。

3DMAX:Budapest準優勝のFaZeに土をつける

3DMAXは、Budapest Major 2025のファイナリストであるFaZe Clanを下し、「ローラーコースター状態のFaZeはやはり怖くない」と言わんばかりのゲームを見せました。

結果として大会全体で深いラウンドには進めませんでしたが、「大舞台でビッグチームからマップやシリーズをもぎ取れる」ことは今後の招待や予選シードに直結します。2026年中に、オンライン大会を中心にもう一段階ステップアップできるか注目です。

NAVI・FaZe・Falcons・The MongolZ:ビッグネームの苦戦

一方で、名門・人気チームの多くが今大会では期待値を大きく下回る結果となりました。

NAVIは、BLAST Bounty 2026 Season1で勝ち星なしに終わった悪い流れを、そのままIEMクラクフにも持ち込んでしまった印象です。PARAVISIONには勝利したものの、その後FURIAとSpiritに敗れ、プレーオフ進出ならず。

対戦相手自体は強豪ですが、NAVIというブランドを考えれば、さすがにファンは納得しづらい戦績でしょう。ロールの再定義やシステムのアップデートが必要なタイミングに来ているのかもしれません。

The MongolZ:評価を揺らす早期敗退

The MongolZはG2とFURIAに連敗し、わずか2試合で大会を去ることになりました。アグレッシブなスタイルが刺さる相手には非常に強力なチームですが、今大会では相手の研究とアジャストの速さが一枚上手だった印象です。

「Tier1で安定して結果を出せるチームか?」という問いに対する答えは、残念ながらもう少し時間が必要そうです。

FaZe:ブダペスト後の反動

Budapest Major 2025での激闘を終えたばかりのFaZe Clanは、3DMAXとMOUZに連敗し、早々に姿を消しました。メジャー後のモチベーションやコンディションの調整が難しいのはどのチームにも共通する課題ですが、今大会のFaZeはまさにローラーコースターの“下がり切った地点”にいたように映りました。

Falcons:トロフィー争いにも絡めず

FalconsはNRGと3DMAXには勝利したものの、AuroraとMOUZに敗北し、トロフィー争いの土俵に立つことすらできませんでした。大型投資とスター選手の加入で話題を集めているだけに、「またしても優勝争いに絡めず」という事実は、チームにもファンにも重くのしかかります。

ロスター自体のポテンシャルは間違いないだけに、ゲームプランや役割分担を含めた“チームとしての最適化”が急務と言えるでしょう。

IEM観戦がもっと楽しくなるCS2スキンの使い方

大会の分析だけでなく、「見ていて自分もCS2をプレーしたくなった!」という人も多いはず。そんなとき、お気に入りチームや選手に合わせてスキンを揃えると、観戦もプレイも一気に楽しくなります。

推しチーム・選手に合わせてスキンを選ぶ

例えば、IEMクラクフ2026王者のVitalityを応援するなら、黄色と黒を基調にしたスキンでロードアウトを揃えてみるのも一つの楽しみ方です。

  • 黄色系のAKやM4スキンでチームカラーを意識
  • AWP使いなら、ZywOoを意識してAWPスキンにこだわる
  • OverpassやNukeなど、大会で印象的だったマップを思い出しながらプレイ

こうした“テーマ決め”をすると、毎日のマッチメイキングも少し特別な時間になります。

uuskinsで安全にスキン売買を楽しむ

スキンを揃えるときに大事なのが、安全な取引サイトを使うことです。マーケット価格をチェックしながら、自分のインベントリを最適化したい人には、外部マーケットの活用が特におすすめです。

例えば、cs2 skinsを売買してロードアウトを整えれば、IEMクラクフで見たようなプロ仕様の武器構成に一歩近づけます。CS2からCS:GO時代のスキンまで幅広く扱っているので、csgo skinsを含むコレクション整理にも向いています。

価格比較やトレンドをチェックしながら、将来的に価値が上がりそうなスキンを押さえておくのも、投資感覚で楽しめるポイントです。ただし、相場は変動するので、無理のない範囲で楽しみましょう。

大会テーマのロードアウトを組んでみる

IEMクラクフを満喫したプレイヤーなら、次のような“大会テーマロードアウト”を組むのも面白いはずです。

  • IEMクラクフで多くピックされたマップ向けのスキン(Mirage・Inferno・Nuke・Overpassなど)
  • 決勝で印象に残った武器種(AWP・AK・M4・Deagle)に集中投資
  • FURIAやVitalityなど、推しチームカラーを再現したカラーリング構成

こうした遊び方を取り入れると、プロシーン観戦が“自分のCS2体験”と強くリンクして、モチベーションが長続きしやすくなります。

IEMクラクフ後のCS2シーズン展望

Intel Extreme Masters 2026 in Krakówは、CS2新シーズンにおける最初の大きな指標となる大会でした。観客を入れて行われた初の決勝ということもあり、オンライン大会では見えなかった“本当の強さ”や“メンタルの差”が露わになった印象です。

現時点での勢力図を整理すると、

  • 明確なトップ:Vitality
  • すぐ下で追いかける:FURIA・MOUZ・Spirit
  • ポテンシャルは高いが不安定:G2・Aurora
  • 立て直しが急務:NAVI・FaZe・Falcons・The MongolZ

といった構図が見えてきます。

このあとすぐに、2月14日〜25日にはPGL Cluj-Napoca 2026が控えており、多くのトップチームが再び一堂に会します。もちろんVitalityとFURIAも参戦予定で、IEMクラクフの結果が単なる“フロック”なのか、それとも本格的なトレンドなのかが早速試される舞台になるでしょう。

さらに、その先にはIEM Cologne Major 2026という、CS2における最大級の目標も待ち構えています。IEMクラクフでの内容を踏まえると、現時点でのメジャー優勝候補筆頭は間違いなくVitality。とはいえ、FURIA・MOUZ・Spirit・G2あたりがここから数か月でどこまで仕上げてくるのかも、2026シーズンを語るうえで見逃せません。

観戦する側としては、単に試合結果だけでなく、チームの成長曲線やロスター変化、そしてスキンを含めた自分のプレイ体験とリンクさせながら追いかけることで、CS2シーンを何倍も楽しめます。IEMクラクフ2026は、その始まりの一歩として非常に濃い内容の大会だったと言えるでしょう。

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